お世話になりました6

「応募用紙は履歴書のような紙で、氏名、生年月日、志望動機、自覚している長所、短所、どのような部分で店に貢献したいと思うか、何に重きを置いて仕事をしたいか(お金、人間関係、客層、時間帯、規則)、ナイトワークの経験の有無など書く欄が30項目もあり、参りました(笑)。しかし、私は律儀に全て細かく記入をしました。記入が終わり“店長”さんに『済みませ〜ん!書き終わりました』と伝えました。店長さんはすぐやって来て、いよいよ人性初のナイトワークの面接のゴングが鳴りました(笑)!私の胸は高鳴りもう心臓がパクパクです、失礼致しましたバクバクでドックンドックンです(笑)。私は、“カーっ”と目を見開き店長さんを凝視しました。店長さんは、ニコニコしながら、『初めまして、阿部と申します。本日は何卒宜しくお願い致します』?だったっけかな?いや、ちょっと違うな。“何卒”とは言ってなかったなあ…。”宜しくお願いします”とも言ってなかったかも。済みません、忘れてしまいました。そして、店長さんは名刺を私に差し出して来ました。肩書きは、な、な、なんと、CEO!社長さんだったんだ!最高経営責任者!!ただの”店長”かと(いつの間にか店長さんではなく、店長と呼び捨てに笑)思っていたけど、なんと、CEOー!しか〜し、よくよく見るとCEOの下に()書きで(Choy Eroy Ozy )と書いてあるではありませんか!そうか、“チョィ エロィ オジィ”と読めて頭文字を取って、CEO(笑)。なかなかやるではないか、お主(笑)!しかも、ダジャレではないけど、語尾がy.y.yとしっかり“韻”を踏んでいらっしゃる(笑)。すっげえー。これは、イケる(笑)!

 ”CEO”は続けて『お友達のZさんの紹介で面接にいらしたのですよね?Zさんとはいつからのお知り合いですか?そうなんですね、地元のお友だちなんですね。わかりました。ところで、今のこの時期にナイトワークをしようと思ったのは、何故ですか?』と聞いて来ました。
 
 私は、『今大学四年生なんですが、以前からこういったナイトワークに興味がありました。だけど、夜のお仕事って凄く恐いイメージがあって、なかなか踏み出すことができないでいました。そんな中、友だちのZちゃんからこちらの店の話を聞きまして、ここならやって行けるかもしれない、と思いました。あと、お陰様で企業からの内定も幾つか頂きまして、就職先もようやく決まりました。ヤルなら就職するまでの今しかないと思いました。それで、応募させて頂きました』と答えました。するとCEOは『そうなんですね…。大変によくわかりました。Zさんからは、うちの店をどのようにお聞きしていますか?』と。
 
 私は『ここはノルマもなく、女の子同志も仲が良い。派閥も一切なく、恐いお局さん(笑)も居ない。他店では後ろから階段で突き落とされる(オー、恐)、ロッカーの上から植木鉢が降ってくる(いったいどんな店だー)、ドレスが誰かにハサミかカッターで引き裂かれる(オー、恐えー、いつか殺される笑)。だけど、ここでは皆無!和気あいあいとしている。お客様は、変なエロ親父も居ない(笑)。お触り禁止で、触るお客様が居たら、店長が速攻で飛んできてすぐ注意をしてくれる。何人か出入り禁止になったお客様もいる。意地悪なお客様が居たら店長が代わりに皮肉を言ってくれる』と。
 
 すると店長さんは頭を掻き掻きしながら(笑)、『そんなことまで、Zさん言ってたんですか(笑)ー?』とケラケラ笑っていました。続いて店長さんは『その話は、ほとんどその通りですね(苦笑)。ただ、あんまり女の子を守り過ぎると良くないんです』と。私は『何故ですか?それって良いことじゃないですかー?』。店長は『いやあね、実はね、女の子を守り過ぎると女の子はそりゃあ、安心するから女の子にとっては居心地は良くなると思います。ですが、それに反比例して…』」月曜日に続くbyレイ

3月4日(土)エバの出勤情報です
◉ロンさん(久々登場ー!)
◉MONAさん
◉さきさん
◉マイさん

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