その昔、私が雇われていた時、明美(仮名)という女の子がその店に居ました。その子はとてもマイペースな子でした。
ある日89●ではないのですが、見た目がそれっぽいお客様が見えました。常連の方で体格も良い方。
その人は明美さんのことをたいそう気に入ったようで、明美さんを場内指名するなどして終始ニコヤカでした。
営業も終わる1時の少し前、明美さんがツカツカとフロントの方までやって来て、
「今付いているお客様からアフターに誘われたんですけど、どうしたら良いですか?」と私の部下であるマネージャー小林(仮名)に聞いてきました。
小林
「えー!絶対ダメ!あの人とアフター行ったらダメ。あの人は危ない人だから、絶対行っちゃダメだよ。行ったら食べられちゃう(笑)」と親切にアドバイスをしました。
明美さん
「ハ~イ!」と言いながら笑顔で小林に🆗マーク👌
明美さんは席に戻りました。
数分後、いよいよ店はエンディングを迎えるべく、ラストソングのgood-byeが流れ照明が暗くなります。
俺は、
「あーあ、今日もやっと終わったな…。今日は金曜日だから、パーッとみんなでどこか飲みに行くか?」とマネージャー達に言いながら、談笑していたところ
突然、先ほどの89●風のお客様が、顔を真っ赤にして鬼のような形相をしながら(笑)こっちの方まで突進して来るではありませんか!まさに、猪突猛進(笑)。
89●風のお客様
「お前か!?俺のことを危ない客だとか、すぐ食べちゃう男(笑)だとかなんとか抜かした奴は!?」と、ネクタイを掴みながらまずは俺に言って来ました。
俺
「いえ、俺じゃないっすよ!なんのことか、よくわかりませんが…」ととぼけました。
89●風のお客様
「じゃあ、誰だー!お前か!?…」と、フロントにいる男性スタッフ全員に問い質して来ました。みんな「自分は違う」と言い張った為、89●風のお客様は諦め、席に戻りました。
俺入れて全部で5人に聞いたのです…、ん?あれ?1人居ない、、、と俺は気付きました。
そう、そこに小林の姿はなかったのです(笑)。
俺は、絶対小林はどこかに隠れている、と確信し探し始めました。
すると、居ました、一階の裏の、
ごみ捨て場の生ゴミに埋もれて(大爆笑)。
俺
「あー!見ーっけ(笑)、居た!小林ー!」
よっぽど恐かったのでしょう、小林はブルブル震えていました(笑)
30分後全てのお客様が帰った頃に、小林はすごすごと戻って来ました。生ゴミのレタス🥬の破片を頭に載せながら。身体からは異臭を放ち、、、。
そして
明美さんとめでたく再会(涙)。
そう、結局明美さんは小林のアドバイスに従い、アフターに行かなかったのです、
ではなくて
お客様は怒っていたから、アフターどころではなくなっただけなのでした。
小林
「明美ちゃん、駄目だよ!お客様に、俺が君に言ったことそのまんま伝えちゃ…。頼むよー(泣)」
明美さんは頭を横に傾げ、口をポカーン😮と開けて、なんで自分が怒られたのかわからず意味を呑み込めていないようでした。そう、天然でした明美さん。
ダメだ、こりゃあー!
(いかりや長介の真似)
終わり